遺産相続のトラブル

相続が発生すると、亡くなられた方の財産を、相続人の間で分割して相続することになります。
これを「遺産分割」といいますが、遺産分割にはトラブルがつきものです。
ここでは、よくある遺産相続のトラブルについて、どのようなものがあるのか、また、どうしたら防ぐことができるのか、例を挙げながら詳しく説明していきます。

●よくあるトラブル例

よくある相続のトラブルとしては、①不動産に関するトラブル、②兄弟姉妹間でのトラブル、③知らなかった相続人が現れたことによるトラブルが挙げられます。

①不動産に関するトラブル
不動産に関するトラブルが多い原因としては、分割することが困難な点にあります。
土地や建物をそのまま利用したい相続人や、売却して現金化したい相続人など、各相続人の利益衝突が起きやすいのです。
トラブルを避けるための対策として、相続時の不動産の分割方法を事前に知っておくことが大切です。
また、不動産の評価方法に関してもめることも多くあります。この評価は、不動産の価値（価格）を決めるもので、分割するうえでは非常に重要になってきます。

②兄弟姉妹間でのトラブル
兄弟姉妹間でのトラブルが多いのは、遺産分割の割合に納得がいかないとして分割協議が進まないことが原因となるケースがほとんどです。
解決策としては、まずはきちんと法定相続分を確かめることです。法定相続分を参考にして遺産分割協議を行うことになりますので、客観的な基準として重要なものになります。それでも協議が進まない場合や、相続人関係が複雑な場合には、弁護士までご相談ください。
もちろん、遺言があればそれに従って遺産分割するため、遺言を残すことはトラブル発生を避けることにつながります。

③知らなかった相続人が現れたことによるトラブル
このトラブルは、もともと把握していなかった相続人が現れることで起きます。
亡くなられた方に離婚経験があり前妻との間に子どもがいた場合や、認知した子どもがいた場合、法定相続人に含まれます。
しかし、残された家族はそのことを知らないケースも少なくありません。

●最後に
弁護士 嶋本 雅史(希望法律事務所)は、東京都立川市を中心に、八王子市や多摩地区の皆様の相続に関するご相談を幅広く受け付けております。
法律の専門家である弁護士にご相談いただければ、それぞれのケースに合った最善のご提案をさせていただきます。お困りの際にはぜひ当事務所までお気軽にお問い合わせください。